出張一気読み(12)十角館の殺人

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)綾辻行人の「十角館の殺人」。これも以前読んだが再読モノ。推理小説として王道の嵐の山荘もので、初読では最後の最後まで犯人がわからなかった覚えあり。ネタがばれるとちょっと叙述?トリック的にも思えるが、一読の価値あり。初期の作品のため、まだ中村青司をめぐる幻想的背景が確立していないが、それを抜きにしても綾辻らしい逸品である。