出張一気読み(19)「闇の喇叭」

闇の喇叭 空閑純有栖川有栖の「闇の喇叭」。いつもの火村教授シリーズとは違ってWW2戦後南北分断された日本というifワールドで、探偵業が違法化された社会で、当局の網を掻い潜りながら、謎を解いていくという異色ミステリ。個人的に有栖川有栖といえば読みやすいタッチのイメージだったんですが、最初にこの本を読んだときは、ifワールド説明のためかあふれる架空設定のインフォダンプで「あれミステリじゃなくて、架空戦記物だっけ?」とちょっと読むのに間をあけてしまいました。まあ読み進めていくうちにいつもの有栖川ワールドなんですが、最初はちょっと戸惑うかもしれません。